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02
2014

与那国島と種,亜種 コムシクイ

CATEGORYコムシクイ
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亜種アメリカコムシクイ(?)  (Phylloscopus borealis kennicotti(?))  Arctic Warbler  140922  Yonaguni

今回与那国で撮った中から30枚ピックアップでコムシクイを更新します。
一応写真ごとに種まで記すようにしますが、断言するチカラがないので(?)をつけます。
与那国で見られるムシクイのほとんどはコムシクイ、メボソムシクイはかなり少数です。
というのも、下面が黄色味を帯びている個体はほとんど観察されず、パッと見の印象は小型で軽く見えます。
また地鳴きの子音について ほとんどの個体はv 稀にbの個体がおり、gは稀。vとgの間のような音声であったり、同じ個体がvとgを出した場面もありますが、そういう個体の下面はだいたい淡色です。
ちなみに去年与那国に初めて訪れた際にはコムシクイに見える個体の割合のあまりの高さに識別は合っているのか...と疑心案儀になりました。勿論今年も正しい識別ができたとは思っていませんが、去年よりはいいはずです(笑)
1個体目。子音がvだった個体、アメリカコムシクイではないかと思いました。
体色が明るめで緑味が強く、メボソというよりはヤナギに近い印象。
眉班は眼先でぶっつり縦に切れます。嘴もこれから挙げる個体に比べると華奢。
初列突出は7枚。また亜種間の換羽進度の差なのか、正確な事は分からないので観察点だけ述べておくと、
亜種コムシクイが翼角が暗色にみえる個体が多いのに対し、この個体は淡色。
亜種コムシクイは小翼羽の黒色が目立ち、翼前面に黒色のパネルを持つ様に見えきりっとした印象をもつ個体が多いと思います。
疲れてきた中ででてきてくれた個体です、疲れてても一気に元気がでるんですよね(笑)

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メボソムシクイ(?)  (Phylloscopus xanthodryas(?))  Japanese Leaf Warbler  140923  Yonaguni

2個体目。
1個体目に比べると嘴が顕著であり、下面には広く黄色味。
この個体は声を出しませんでした。もう1個体(細部確認できず)と2個体で4-6mほどで採食。
メボソムシクイ,コムシクイともに日本鳥類目録第7版ではPV(=passenger visiter)となっています。
1枚目の写真でコムシクイがほとんど と述べた一方で繁殖地をみてみると、
メボソムシクイが本州が主であるのに対し、コムシクイはカムチャツカ半島からバイカル湖を越えさらに西側におよびます。
コムシクイは海上を渡る経路として朝鮮半島から南西諸島 台湾と抜けていくことが予想できますが、メボソムシクイはどういうルートをとっているのか、気になります。
沖縄も抜けるらしいですから、先島諸島まで西に渡らずにフィリピン方面へ海上(700km位ある)を渡るのでしょうか。

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亜種コムシクイ(?) (Phylloscopus borealis borealis(?))  Arctic Warbler  140923  Yonaguni

3個体目。
下面淡色で過眼線はしっかり。嘴は1,2枚目の中間くらいの大きさ。
翼角が暗色のパネルのように見えるのが分かるでしょうか。全ての個体とはいいませんが、小翼羽,初列雨覆が目につきます。
この木はなんでしょうか。。。調べたのですが分かりません。(追記)ギランイヌビワのようです。
この枝に白い実がなるこの木はムシクイ達に人気のようで、道路からぱらぱらと動く姿が見えます。

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亜種コムシクイ(?)  (Phylloscopus borealis borealis(?))  Arctic Warbler  140923  Yonaguni

4個体目。
下面は汚白色、上面はオリーブ味がほとんどなく暗色、眉班は眼先でぶっちり切れています。嘴も軽めであり、コムシクイで間違いないでしょう。
この個体は下嘴のごく限られた範囲に黒色があるようです。また尾羽はフレッシュ、ただ齢が分からず。
余談ですが間違いないと"思います" っていう言葉は使いたくないですね。多用する人にはそれ間違いなくないよ!とツッコミを入れてあげてください。
この画像ではP10が初列雨覆に隠れて見えないので、その辺は後で書きます。
割とこういうひらけたブッシュで採食をしていましたが、物凄く暑いのによくもまあそんなぴょんぴょん動けるもんだと感心しました。

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亜種アメリカコムシクイ(?)  (Phylloscopus borealis kennicotti(?))  Arctic Warbler  140924  Yonaguni

5個体目。
嘴が小さく、上面は淡色で緑味がある個体。眉班が淡色なのは日光があたっている点があります。
翼角は暗色ですが縁に黄緑色の部分があります。初列雨覆の羽縁もやや淡色、外弁の色薄く見えるのは反射でしょうか。
目より下、頬周辺は白色。頬は個体によってかなり個体差がありました。
足の色はオレンジ味が強く、1個体目と同じような印象を受けます。まあこれだけで亜種識別ができたら図鑑に野外識別は不可能 とは書かれないかもしれませんが、印象の差がありそれを亜種の識別と認識したい自分がいます(笑)

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(?)  (Phylloscopus sp.)  ?  140924  Yonaguni

6個体目。7個体目と共に行動していました。
フィールドノートには 片方嘴がやたらでかい と記載ありの個体です。写真だとまあ大きいですが、やたら とつけるほど大きくは見えません。6個体目1枚目は長く見えますけどね。
この個体はv-gくらいの音で鳴いていました。
耳羽は淡褐色 波状の斑が写真から見受けられます。足は褐色がかったオレンジ色。
下面淡色ですが、寸図まり感がなかったのでこの個体に関しては種同定ができませんでした。65%くらいコムシクイだと思いますが、オオムシクイでないと述べるにはどのような点がこの個体から見いだせるでしょうか、一定の考えをもっている方は教えていただけると嬉しいです。

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亜種コムシクイ(?)  (Phylloscopus borealis borealis(?))  Arctic Warbler  140924  Yonaguni

7個体目。先に述べた通り6個体目と共に行動していました。この個体もv-gくらいの音で鳴いていました。
6,7個体は与那国そばを食べたあとに見ました、近づいてきてくれたのでもうハッピーです(笑)
なおこの個体はコムシクイのうちの顕著な小さい個体には含まれないものと考えます。
個体のコンディションによって受ける印象は大きく違い、先にのせたアメリカコムシクイと思われるような個体くらい小さくても黄色味が少ない個体も多く観察できます。この個体をすこし小さくしたような個体です、言いたい事が上手くまとめられませんが...。
この個体の小翼羽は暗色、初列雨覆の外弁は淡色。足はやや暖かみのあるオレンジ褐色。陽のあたりかたによってもだいぶ色が変化します。
また圧縮をかけたweb上の画像では見えるか微妙ですが(圧縮かけなくても微妙)、初列P10と思われる羽(淡色の線がありました)は初列雨覆より<1mmほど短いようです。

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(?)  (Phylloscopus sp.)  ?  140924 Yonaguni

8個体目。
風切羽縁と眉班の色彩のコントラストが小さく、また上面についても同じ事が言えるでしょうか。
嘴は小さい印象は受けません。また胸は褐色。オオムシクイかなぁ...?(35%くらい笑)
この個体は鳴いていません。コムシクイ-メボソムシクイのイメージはもっているのですが、オオムシクイという種に関してかなり自分の中で理解が浅いように思います。
なおオオムシクイ,メボソムシクイ,コムシクイの種分化は260万年前程に遺伝的に分岐したようです。

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(?)  ((Phylloscopus examinandus)  Kamchatka Leaf Warbler  140924 Yonaguni

上面の緑色味が強く、わずかに印象の異なる個体。
嘴は多くいる個体と同じ程、身体も寸図まり感はするもののやや重そうに見えます。
フィールドノートにはコムシ?との記載をしていましたが、写真をみると更に?感が強まります。
8個体目が暗所で撮られ、この個体も日陰で撮られました。条件をほぼ同じとして見ても背の色は濃い様に思えます。
コンディションの良い大型のコムシクイ とも考えられる訳ですが、背の色の濃さからオオムシクイなのではないかと。
オオムシクイかという思いが強まる一方で、寸図まりな体型と観察時の記述(この個体がどんな動きだったかなどはもう覚えていません)からコムシクイなのか...?と迷いが生じています。

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亜種コムシクイ(?)成鳥?  (Phylloscopus borealis borealis(?))  Arctic Warbler  140925  Yonaguni

9個体目。
上面はやや緑がかった褐色、下面は汚白色。尾羽は短く寸図まりの体型であり、眉班は眼先で途切れます。
喉から上胸には黄色味。こういう個体は多くいましたが、アメリカコムシクイと判断した個体よりはバフ色から褐色味を帯び、なおかつ上面の色彩は薄いです。
尾羽に注目してください。羽先は尖り、かなり摩耗しているのが分かると思います。
この時期に摩耗しているのは成鳥だと考えられますが、尾羽の形状がやっかいですね。
ちなみに風切の羽先も摩耗してささくれが見られました。
なおコムシクイは春期に風切を換えるので、成鳥の方が数ヶ月使っている期間はながいことになります。
形状からでなく摩耗から、成鳥と判断しました。こういう個体が成鳥の場合、通過しているほとんどの個体が若い個体ということになります。
御意見お待ちしています。

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亜種コムシクイ(?)第一回冬羽 ? (Phylloscopus borealis borealis(?))  Arctic Warbler  140925  Yonaguni

10個体目。
これまた印象がだいぶ違いますね、首を伸ばしているせいでかなり大きく見えます。
こういうのはササゴイ現象とも言えるでしょうか。ササゴイはああ見えて首が凄く長いのです(笑)
この個体に関しては上面の色がかなり薄く、頭部と背中でコントラストがあります。
また尾羽はかなりフレッシュであり、先端はササの葉のように尖ります。
また耳羽にも黄色味、体型は寸図まり。
翼帯はかなり目立つのが一本。初列雨覆の黒も目立ちます。
この個体に関してはP10が初列雨覆より短いように見えます。
尾羽の形状 摩耗の進度から第一回冬羽と判断しました。下面の黄色味を考えると自分の判断に自信がなくなります。
また亜種アメリカコムシクイについては南西諸島が越冬地として挙げられているようですが、ここから亜種アメリカコムシクイに関しては成鳥の比率が高いということも考えられるかもしれませんね。

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亜種コムシクイ(?)第一回冬羽? (Phylloscopus borealis borealis(?))  Arctic Warbler  140927  Yonaguni

11個体目。
翼角が黒く色彩にメリハリのある個体。こういう個体が多いです。
下面にはひろく黄色味。尾羽はかなりフレッシュ、形状はわかりませんね。
この個体は綺麗に翼下面を撮る事ができました。
P10と初列雨覆との差ですが、0.1-1.0mmの範囲でP10の方が長い様に見えます。
故にコムシクイ、といいたいところですが オーバーラップがあるためそれのみで判断は難しい様です。
翼下面から得られる情報についても追加があればコメント欄にコメントいただけると嬉しいです。
この個体の子音はwともgともとれるやや濁った音でした。

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亜種コムシクイ(?) (Phylloscopus borealis borealis(?))  Arctic Warbler  140927  Yonaguni

12個体目。
頭央線!?と思うかもしれませんが、陽の光です(笑)
与那国島では一日に20個体程はムシクイを見る,聞くなどできました。キタヤナギムシクイの地鳴きを聞けたのは特に嬉しかった点です。
今回12個体を更新しましたが、更新していない写真についてはぶれていたり、小さかったり。また撮れなかったり(笑)
この更新で挙げたコムシクイについても、前回の与那国島での観察から再び観察・確認したかったことだったので非常に充実した観察内容になったと自分の中では思っています。
先島 特に黒潮によって日本とは分断された自然をもつ与那国島。
そんな場所だからこそ、図鑑に記載のある "日本で見られるコムシクイのうち亜種borealisは少数派である" という点を疑ってもいいのではないでしょうか!笑
そんなこんなで長文更新でした、チマチマ時間あるときに書いたものです。勿論間違いがあると思うので、訂正いただければと思います。また御意見等もいただけたら非常に嬉しいです。
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